S&W M39

データベース

生産国

全長

重量

口径

装弾数

アメリカ

192o

780g

9o×19

8+1

 

S&W社が1949年に開発した、「M39」を祖とする自動拳銃のシリーズ。
外観や機構は大きく異なるものの、スライド部にレバーを有するレイアウトは、当時ドイツのワルサー P38を元に研究がなされていた名残。様々な仕様のものが発売されており、絶版となったモデルを含めてその種類は50種以上!

1954年、シリーズの基本となる「M39」が発売された。当時、S&W社はオートマチックのノウハウに乏しく、一部の銃器愛好家や専門家の酷評を浴びた。1970年には、そのダブルカラムモデル「M59」が発表されるが、M39ともども「第1世代」と呼ばれるこの2機種は、1980年以降絶版となる。
1980年には第二世代と呼ばれる数字3桁シリーズに移行。当初のモデルナンバーは同社のリボルバーと同じく、仕上げの数字1桁+ベースモデル(39か59)の法則が使われたが、.45ACPモデルが登場してからはモデルナンバーにベースモデルではなく口径(つまり45)を使うなど規則が曖昧となる。990年代からは第三世代と呼ばれる数字4桁シリーズが登場した。安価なロストワックス製法が取り入れられ、モデルナンバーは、ベースモデル/口径の数字2桁+モデルタイプ/機構の数字1桁+仕上げの数字1桁。しかし、これらの複雑化したモデル名によって、ユーザーやディーラーの間では混迷を極めた。
近年登場したモデルは再び3桁となったが、口径+装弾数のナンバー法則でラインナップされている。

比較的安価であったことから、少数の民間・警察機関などで使用された。特にアジアでは、台湾の警察特殊部隊や海軍の特殊部隊がM5906のミリタリーモデルを、日本の警察のSITや一部の制服警官がM3913を、同じく海上保安庁の特別警備隊が防錆加工を施したM5906を制式採用している。