USSR Tokarev(TT33)

 

データベース

生産国

全長

重量

口径

装弾数

ソビエド

194o

858g

7.62o×25

8+1発

 

正式名称はトゥルスキー トカレヴァ(Tulski Tokareva)。ソビエトのヒョードル バジレヴィッチ トカレフ技師がコルト ガバメントを参考に開発した自動拳銃。
1930年に「TT30」の名前でソビエト軍に制式採用され、1933年に「TT33」へと改修されている。オリジナルは1953年に製造を終了したが、東側諸国で多数ライセンス・コピー生産された。 正確な総生産数は不明ながら、コルト ガバメントと並んで『世界で最も多く生産された拳銃』と称されることもある。

 

弾薬は.30Mauser(7.63mmx25)弾を参考にした.30Tokarev(7.62mmx25)弾を使用する。これは、ライフル弾と同様、薬莢の先が酒瓶の様にすぼんでいるボトルネックカートリッジであり、弾速が速く貫通力に優れている。レベルIIのボディアーマーを易々と突き抜けるため、警官達に恐れられた。しかし、それがアダとなって人体に命中しても貫通してしまい、ストッピングパワーは低い。

なお、トカレフは訓練された兵が使用することが前提であり、安全装置が一切存在しない。ただし、厚い手袋や防寒具を着用した状態でも扱いやすいよう、あるいはハンマーを服などに引っかけて暴発しないように、半分スライドでカバーされたラウンドハンマーを装備するなど、それなりの配慮も見られる。
また、安全面での不安を考慮に入れても、シンプルでユニット化された構造による高い整備・生産性、厳しい環境下での確実な作動など、強みも少なくない。

蛇足ながら、一時期日本を騒がしたトカレフ(黒星)はこのTT33では無く、中国製のコピー品である五四式拳銃の方である。そして、実際には中国製だけでなくソ連製、さらにはアメリカ製のトカレフも押収されている。
ちなみに国内押収品は、本国で使い古した銃や廃銃の再生品が多く、『弾が横に飛ぶ』とウワサされるほど粗悪品が多かった。また、密輸時に船の底に沈めて持ち込むことが多いため、メッキされているものが多いが、そのメッキ自体もおざなりで粗悪のため、さらに作動不良の原因となっている。
そういった悪評が重なり、国内のメディア作品では『雑魚の悪役が使う粗悪な銃』との役回りが定着してしまったが、まがりなりも第二次大戦を戦い抜いた名銃としては、少々不本意な扱いだろう。